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一眼レフによる天体写真の取り方教えます

2019-02-27

天体が好きな人にとっては、天体写真を撮ってみたいと考えている人もいるのではないでしょうか。レンズが交換できるタイプの一眼レフカメラでは比較的簡単に天体写真を撮ることが可能です。この記事では天体写真を撮るために必要な機材や、その取り方について紹介しますので、本記事を参考にステキな天体写真を撮ってみましょう。

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必要な機材

天体写真を撮るために必須となるのは当然ですがカメラです。中でも、天体写真を撮るには一眼レフカメラを使用するのが適しています。その理由は、レンズをいろいろと交換できるからです。撮るべき被写体によって必要なレンズも異なってくるのです。

また、カメラについては、ミラーレス一眼よりも一般的な一眼レフの方が天体写真撮影には向いています。一般的な一眼レフカメラの方が、ピントが合わせやすいのです。

次に必要となるのが、三脚です。なお、望遠鏡にカメラを固定するためには、専用の雲台が必要です。また、よほど空気の良いところでなければ、光害カットフィルターを用意しないと写真に光害が入り込むことで、写真がグリーンになってしまいます。

光害カットフィルターは、街灯などの波長だけをカットしてくれるフィルターです。

最後に必要となるのが、レリーズです。レリーズがあればカメラ本体に触ることなくシャッターが切れるためブレの発生を防いでくれます。

望まれる条件

天体写真を撮るのに適した条件は暗い場所であることです。そのため、近くに街灯がないところを選びましょう。また、天体写真を撮るにあたって、大気は大敵です。なぜなら、大気により星が揺らいでしまうことがあるからです。

大気が薄い条件を満たすロケーションは標高が高い山頂などが好ましいでしょう。時間帯としては、夕方よりも早朝がお勧めです。夕方がお勧めできない理由は、夕方は日中の日光の照射により、上昇気流が発生していて、待機中にチリやホコリが舞い上がり、あまりコンディションが良くないからです。

夜も遅くなり、地表が冷えると、上昇気流もなくなるため、大気の状態は安定します。その他に、月齢にも気をつけましょう。最悪なのは満月の日です。月明かりが邪魔して星空を美しく撮れません。ただし、月を撮影するのであれば、話は別です。

月を撮影する場合は、月齢12程度がクレーターが最もよく見えて最適です。

天体写真の取り方

天体写真を撮るには、カメラのISOを調整する必要があります。ISOはカメラの感度のことで、日中の撮影の場合、ISOは100に設定されているはずです。ISO数値が高い方が星空などの暗いものを撮影するのに適しています。

最近のカメラでは、100〜25,600程度まで設定可能です。では、ISOを最高にセットすればいいのかと言うとそれは違います。最高にセットすると星空を撮影したとしても、撮れた写真は露出過剰で真っ白になってしまいます。

おすすめなのは400〜800程度。いろいろ試し撮りしてちょうど良いISO値を調べておきましょう。次に、カメラにレリーズをセットして、カメラを三脚に固定しましょう。カメラのシャッタースピードはバルブ(B)に設定します。

また、最近のデジタルレリーズでは分単位でのシャッタースピード設定が可能ですので、その機能を利用すると良いでしょう。カメラレンズの絞りは開放を設定します。

さらに、ピント合わせもファインダーを見ながらしっかりと行います。星空なので無限大という固定観念は捨てましょう。無限大ではピントが合いません。ピント合わせの際は明るい星にて行いましょう。なお、星は暗いためオートフォーカス機能は使えません。

ここまでできたら、構図を決めて、シャッターを押して撮影を待つのみです。1時間に15度動いているため、三脚にカメラを固定して長時間露出をすると日周運動を撮影可能です。カメラと三脚の組み合わせで天体写真を撮影するときに、星を点の状態に保ちたいときは、50ミリレンズを使用した場合、2分程度の露出時間が限界です。

それ以上シャッターを開けていると、星の日周運動にて星が線となってしまいます。

天体望遠鏡を利用して撮影する

天体望遠鏡を利用して天体写真を撮る際には、赤道儀タイプの天体望遠鏡がおすすめです。赤道儀付き天体望遠鏡であれば、軸を北極星に合わせることで、日周運動と同じように望遠鏡の動作を制御可能です。赤道儀を動かすには、ハンドルを回す方法とモータードライブという自動追尾装置を使う方法があります。

モータードライブを使用した方が星の追尾が楽です。星の写真を撮影する際には、数10分から長い場合は数時間シャッターを開けっぱなしにしますが、赤道儀を利用すると星の日周運動を追いかけますので、長時間シャッターを開けていても星を点の状態で撮影が可能です。

一般的に長時間露出をするほど暗い星まで映るため、天の川などもしっかりと映ります。後述しますが、カメラレンズを使用しても写せる星団や星雲もあります。この撮影方法に成功したら、天体望遠鏡で見える大迫力の画像を撮影したくなるのではないでしょうか。

実は、一眼レフカメラを使用して天体望遠鏡の写真を撮ると、シャッタを開ける時間を長くすれば、目では見えない暗い映像も撮影可能なので、星団や星雲を撮影すると目では見えなかったものも見えてくるのです。天体望遠鏡で見える映像を撮影する場合には、カメラ接続用のアタッチメントを購入します。

これで、星雲や星団、月の表面、惑星などを撮影可能です。この場合も、モータードライブなどを使って星を追い続けることを忘れないようにしましょう。

初心者にオススメの被写体

・オリオン座大星雲オリオン座の3つ星の下にある大星雲でM42と言われています。300ミリレンズを使用すると、3つ星と一緒にオリオン座大星雲を撮影可能です。ピンク色に輝く美しい星雲です。・干潟星雲射手座の天の川の中にある散光星雲です。

一般的にはM8と言われています。・アンドロメダ大星雲アンドロメダ座にある銀河です。我々が住む銀河系と似ている形状であると言われています。アンドロメダ大星雲は空気が良いところに行けば肉眼でも観察可能です。

カメラレンズで狙う場合は、400ミリ程度がオススメですが、400ミリほどの高倍率となると、レンズが暗くなりますので、赤道儀での追尾が必要です。

・スバル

おうし座にある散開星団です。東京でも肉眼で見えるほど明るい星団でM45と呼ばれています。

撮影候補地

関東地方でも美しい星空が見え、天体写真撮影に適しているスポットを紹介します。

・奥多摩湖東京では少ない天の川が肉眼で見えるスポットです。奥多摩湖周辺のエリアとしては標高929メートルの御嶽山山頂もお勧めです。・八方ヶ原八方ヶ原は、栃木県北部にある標高1,200メートルのスポットです。

山頂付近の駐車場が格好の撮影ポイントです。・東浪見海岸東浪見海岸は、千葉県にありますが、関東地方の中では数少ない天の川が肉眼で見えるスポットです。夏も冬も天の川が見える絶好のロケーションです。